「背中の筋肉を鍛えたらパンチって強くなるの?」
「どこを鍛えたらパンチが強くなるのか知りたい」
背中の筋肉はヒッティングマッスルとも呼ばれパンチ力の象徴と言われます。
ただしこれに対してパンチは押す動作、背中の筋肉は引く動作で使われるからパンチ力には関係ない。
という意見があります。
一体どちらが正解なのか。
このページでは、元プロボクサーで少林寺拳法初段の僕が以下のことについて詳しく解説していきます。
- 背中の筋肉は必要か
- 背中の筋肉の役割
- 背中の筋肉の鍛え方
みんながやってるのと同じ筋トレをしてても差はつきません。
正しい筋トレの知識を身につけて差をつけましょう。
強いパンチを打つのに背中の筋肉は必要か
結論から言うと背中の筋肉は必要だがそれほど重要ではない。
というのが僕の意見です。
そもそもなぜ強いパンチを打つのに背中の筋肉が重要と言われるようになったのか?
それは強いパンチを打つ人の背中の筋肉が発達しているから。
パンチ力が強い人は背中の筋肉がすごいなぁ。
↓
強いパンチを打つには背中の筋肉が重要なんだな。
という間違った解釈の仕方が原因。
真実は「強いパンチを打ってると背中の筋肉が発達する」です。
なぜパンチが強いと背中の筋肉が発達するのか
それはパンチを打ったときに背中の筋肉が引き伸ばされるから。
そして伸ばされた腕を引き戻すのは背筋の役割です。
当たり前ですがパンチ力が強い人のパンチはスピードが速く、拳に体重が乗っています。
そのためパンチ力が弱い人と比べるとより背中の筋肉が引き伸ばされるし、引き戻すのにより大きな力が必要となります。
この筋肉が引き伸ばされた(ストレッチされた)状態から負荷をかけて収縮させる動きというのは筋トレの動作そのものなんですね。
そんなわけでパンチ力が強い人の背中の筋肉は発達します。
僕も久しぶりにシャドーボクシングなど行った次の日は背中が筋肉痛になります。
では背中の筋肉は鍛えなくていいのかというとそうではありません。
鍛えるべきです。
それは背中の筋肉もパンチを打つために必要な筋肉だからです。
背中の筋肉の役割
背中の筋肉はパンチを打つときに次のような動作で使われます。
- 身体を旋回させる
- 体幹を安定させる
- パンチを引き戻す
身体を旋回させるとは肩を回すときにパンチを打たない方の手を引くことです。
そうすることで身体を旋回させるスピードが上がります。
結果、パンチ力も上がります。
背筋には体幹を固定し安定させる役割もあります。
パンチを打つとき身体がぐにゃぐにゃだったら強いパンチは打てませんよね。
これは極端な例ですが体幹を固めることで強いパンチが打てるようになります。
バランスが大事
身体を効率的に使って大きなパワーを出すにはバランスが大事です。
例えば胸の筋肉ばかり鍛えてもバランスが悪く強い力を発揮できません。
また、胸の筋肉に肩が引っ張られて巻き肩(肩が通常の位置よりも前に出た状態)になってしまうこともあります。
背中を鍛える筋トレ種目
背中を鍛えられる筋トレ種目を紹介していきます。
パンチ力を上げるのにおすすめの筋トレ
- 懸垂
- デッドリフト
- ワンハンドローイング
- パワークリーン
各種目ごとの詳しい説明をすると長くなってしまうのでここでは割愛します。
やっぱり背中の筋肉は必要
このページでは背中の筋肉の疑問とそのトレーニング方法について紹介しました。
まとめ
- 背中の筋肉がパンチ力を決めるわけではない
- パンチが強いと背中の筋肉が発達する
- 背中の筋肉も必要
バランスを保つために背筋も鍛えましょう。
この記事を読んで「パンチが強くなった」「試合に勝った」など少しでもあなたの力になれたなら幸いです。
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