「パンチを打つとき拳は強く握ったほうがいいの?」
「トレーナーにパンチが弱いと言われた」
「相手を倒して勝ちたい」
強いパンチを打つにはインパクト、つまりパンチが相手に当たった瞬間が重要です。
ここを疎かにしてしまうと他がいくらよくてもパンチの威力が相手に伝わりません。
このページでは、元プロボクサーで少林寺拳法初段の僕が「強いパンチを打つためのインパクト」について詳しく解説していきます。
フォームは悪くないと思うんだけどいまいちパンチ力がないと感じている人はインパクトを意識することでパンチ力がアップしますよ。
強いパンチを打つためにはインパクトが重要
まず強いパンチを打つのに握力は関係あるのか?
あんまり関係ありません。
『拳のどこで殴ると強いパンチが打てるのか?』という記事でも書きましたが拳の当てる場所は拳頭と呼ばれる指の付け根の出っ張ったところです。
ちょっと試して欲しいのですが拳を軽く握ったときと思いっきり握ったときどちらが硬いですか?
ほとんど同じ硬さだと思います。
ただ全く関係ないかというと少しは関係してきます。
先ほど拳頭を当てると言いましたが実際に動く人間相手に拳頭を当てるのってすごく難しいです。
なので拳の端っこが当たったり、指の部分が当たることはよくあります。
そんな時は当然ですが軽く握った拳よりも強く握った拳のほうが強いパンチとなります。
握力とか強く握るとかよりももっと大事なのが関節を絞めるということです。
手首、肘、肩を固めて1本の棒にするイメージ。
これらの関節がインパクトの瞬間に固まっていないと衝撃が逃げてしまいます。
パンチを当てる角度は90度
パンチを当てる角度は相手に対して90度になるようにします。
これはパンチの威力を一番に伝えやすいのと怪我をしにくいためです。
角度がズレればズレるほど威力は弱くなってしまいます。
さらに拳の端っこが当たったりして怪我もしやすくなります。
中指の付け根を当てるように意識すると自然と直角に当てることができます。
インパクトの練習方法
インパクトの”拳の握り込み”と”関節を絞める”感覚を両方身に付けられるおすすめのトレーニングがあります。
それはハンマーを使ったハンマートレーニングです。
これは僕が現役のときにすごく効果を感じたトレーニングでトレーナーからもパンチ力が上がったと言われました。
このハンマートレーニングはインパクトの練習はもちろん体重移動のコツをつかんだり、体幹の筋トレにもなりまます。
ボクシング元2階級世界王者の畑山隆則さんもやっていたトレーニングです。
詳しいやり方は『パンチ力が上がるハンマートレーニングのやり方』で解説しています。
まとめ:インパクトでパンチの威力が変わる
このページでは強いパンチを打つために欠かせないインパクトについて解説しました。
- 強いパンチを打つのに握力は関係ない
- インパクトの瞬間に腕を棒のようにする
- パンチを当てる角度は90度にする
握力を鍛えてもパンチ力は上がらないので今日から握力を鍛えるのは止めましょう。
この記事を読んで「パンチが強くなった」「試合に勝った」などあなたの力になれば幸いです。
コメント