「鋭いパンチと重いパンチの違いって何?」
「パンチの質って生まれ持ったものじゃないの?」
「鋭いパンチ、重いパンチが打てるようになりたい」
鋭いパンチや重いパンチなどパンチの質は生まれ持ったものだと思っていませんか?
もちろんその人の特徴や得意、不得意によってパンチの質は左右されます。
しかしパンチの質の違いを科学的に理解し練習することで両方のパンチを打つことは可能です。
元プロボクサーで少林寺拳法初段の僕が「威力を最大限にする”鋭いパンチ”と”重いパンチ”の打ち分け方」について解説します。
鋭いパンチと重いパンチを使い分けることでより効果的なパンチを打つことができます。
結論から言うと、鋭いパンチはスピードを重視したパンチで顔面に打つ。
重いパンチは体重を重視したパンチで腹に打つことで最大限の威力を発揮できます。
鋭いパンチと重いパンチの違い
まずパンチ力は” 体重 × 拳の速度 ”で決まります。
それを踏まえて、鋭いパンチと重いパンチの違いを説明します。
鋭いパンチは”拳の速度”を重視したパンチで重いパンチは”体重”を重視したパンチになります。
それぞれを重視するとどういう違いが生まれるのかと言うと以下の通り。
鋭いパンチ:最大の衝撃力は大きいが衝撃力を与える時間は短い。
重いパンチ:最大の衝撃力は小さいが衝撃力を与える時間が長く衝撃力の総量は多くなる。
鋭いパンチの打ち方
鋭いパンチではとにかく拳の速度を早くすることを意識します。
そのためには、
脱力する
関節を絞めない
など身体を力ませないことが大切です。
鋭いパンチは顔面に打つ
鋭いパンチは顔面に打つのが効果的です。
顔面のような重量の軽いものにパンチを打った場合、パンチの衝撃力で顔面が吹っ飛んできます。
そのためパンチの威力を伝える時間が短くなります。
瞬間的に最大の衝撃力を与える鋭いパンチが有効となります。
重いパンチの打ち方
重いパンチでは体重を乗せることを意識します。
そのためには、
関節を絞める
体重を相手に乗せる
など自分の身体を相手に押し付けるようなイメージで打ちます。
重いパンチはお腹に打つ
重いパンチは腹に打つのが効果的です。
腹は重量が重くパンチを打っても吹っ飛びにくいです。
そのためパンチの威力を伝える時間が長くなります。
衝撃力を与える時間が長く衝撃力の総量も多くなる重いパンチが有効となります。
パンチを打ち分けて最大限の威力を出す
この記事では鋭いパンチと重いパンチの違いについて解説しました。
唯一無二の必殺パンチなんてものはありません。
有効なパンチは色々な条件によって変わります。
常に最大限の力を発揮できるようパンチのバリエーションを増やしてください。
この記事を読んで「パンチが強くなった」「試合に勝った」など少しでもあなたの力になれたなら幸いです。
コメント