「パンチ力の強い弱いは何で決まるの?」
「パンチがある人って何が違うんだろう」
「強いパンチを打てるようになって相手を倒したい」
格闘技をやっているとジムや学校に一人や二人くらいはパンチ力が強い人っていますよね。
この記事はパンチ力が強い人の特徴を分析することでパンチ力を上げるためのヒントになればと思って書きました。
パンチ力って生まれつきのものだと思っていませんか?
もちろん先天的な優位性があることは揺るぎない事実です。
が、練習やトレーニングによってパンチ力をアップすることは十分に可能です。
元プロボクサーで少林寺拳法初段の僕が「パンチ力が強い人の特徴」について解説します。
パンチ力が強い人の特徴を理解し、近づけるように意識して練習することで確実にパンチ力がアップします。
パンチ力が強い人の特徴
パンチ力が強い人の特徴を大きく3つに分けました。
パンチ力を決める3要素
- 身体的特徴
- 身体能力
- 身体操作
順番に説明していきます。
身体的特徴
同じような背格好であれば以下の2つがパンチ力に大きく影響します。
- 腕の長さ
- 拳の大きさ(重さ)
2つのハンマーをイメージしてみてください。
重りが小さく柄が短いハンマー
重りが大きく柄が長いハンマー
どっちで殴られたくないですか?
おそらくほとんどの人が「 重りが大きく柄が長いハンマー 」を選んだと思います。
当然ですが後者のほうがより強い威力で打ち付けることができます。
パンチも同じだと思ってください。
あと腕が長いと
- 遠くからパンチを当てられる
- より深く拳を入れられる
といったメリットもあります。
身体的特徴を努力で変えるのはほぼ無理です。
パンチ力を強くしたい人はこれから説明する「身体能力」「身体操作」の二つを鍛えましょう。
身体能力
当たり前ですが身体能力が高いほうが強いパンチを打てます。
特にパンチ力に直結する身体能力は以下の通り。
- 筋肉量
- 速筋の割合
- 筋力発揮時間
- 腱の付着位置
順番に説明していきます。
筋肉量
当たり前ですが人は筋肉によって身体を動かしています。
そして筋肉の出せる力はその断面積(太さ)に比例します。
つまり筋肉が多いほうがより大きな力を出せるので強いパンチを打てます。
筋肉は努力すれば誰でもつけることができます。
筋トレについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
速筋の割合
さらに言うと筋肉の種類も大事な要素です。
筋肉には大きく分けて速筋と遅筋があります。
ほんとはもっと細かく分けられるんですがここでは説明を簡単にするためこの2種類とします。
速筋:大きな力が出せるが持久力はない
遅筋:小さな力しか出せないが持久力はある
この速筋と遅筋がどのくらいの割合になっているかは生まれつき決まっています。
速筋の比率が高い人のほうがより強いパンチを打てます。
自分はどっちの割合が多い?
短距離走と持久走どちらが得意だったか思い出してみてください。
短距離走が得意→速筋の割合が高い
長距離走が得意→遅筋の割合が高い
ざっくりですがこれで大体の割合がわかります。
筋力発揮時間
筋力発揮時間とは最大筋力を発揮するまでにどのくらいの時間がかかるか?という指標です。
この能力が高いほど短い時間でより強い力を発揮できます。
パンチを打つ時間は一瞬です。
腱の付着位置
腱の付着位置とは筋肉が骨にくっついている場所のこと。
筋肉は関節をまたがって骨にくっついていて縮むことにより腕や足を曲げています。
この付着位置が関節から遠いほど強い力を発揮でき、関節に近いほどスピードを発揮できます。
身体操作
要は身体の使い方がうまいということです。
いわゆる運動神経がいいというやつですね。
パンチで言えば体重移動がうまいとか全身を使ってパンチを打てるとかそういうところ。
パンチ力が元々強い人はこれが練習しなくてもできている人が多いです。
ちなみに難しいことを考えずに全身を使ってパンチを打つ練習でおすすめなのがハンマートレーニングです。
こちらの記事に詳しいやり方を解説しているのでよかったら読んでみてください。
>効果を実感できたパンチ力が上がるハンマートレーニングのやり方
まとめ:パンチ力が強い人の特徴
この記事では「パンチ力が強い人の特徴」を紹介しました。
- 腕が長い
- 拳が大きい
- 筋肉量が多い
- 速筋の割合が高い
- 筋力発揮時間が短い
- 腱の付着位置が関節に近い
- 身体の使い方がうまい
身体的特徴を改善することは難しいですがこれらを改善することでパンチ力をアップすることができます。
この記事を読んで「パンチが強くなった」「試合に勝った」など少しでもあなたの力になれたなら幸いです。
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