「強いパンチを打てるようになりたい」
「パンチに腰が入ってないと言われた」
「相手を倒したい」
強いパンチを打つには正しいフォームで打つことが最低条件です。
闇雲にサンドバッグを殴ったり筋トレしても強いパンチは打てるようになりません。
逆に言えば正しいフォームさえ習得すればある程度までパンチ力を上げることができます。
元プロボクサーで少林寺拳法初段の僕が「強いパンチを打つためのフォーム」について解説します。
正しいフォームとその練習方法まで書いているのでこの記事を読んで練習することでパンチ力を上げることができます。
パンチ力を強くする正しいフォーム
正しいフォームとは全身の力を拳に伝えられるフォームのことです。
ここではパンチを打つ動作を3つに分けて解説していきます。
それぞれの動作ごとに点数をつけています。
全てクリアできるようになれば100点のフォームになります。
パンチ力を強くする正しいフォーム
- 地面を蹴る +50点
- 壁を作る +30点
- 肩を回す +20点
ここではオーソドックス(左足が前、右足が後ろ)に構えて右ストレートを打つ場合を例に解説していきます。
地面を蹴る +50点
パンチを打つ動作は足からスタートします。
人間の筋肉は7割が下半身、残りの2割が上半身にあります。
そのため下半身の筋肉をどれだけ使えるかが強いパンチを打つ上で重要になります。
具体的には右足の母指球(親指の付け根)で地面を蹴ります。
この時つま先が前を向くようにします。
次のようなイメージで力強く地面を押しましょう。
- 右側の腰を相手にぶつける
- 100m走のスタートダッシュ
これが「パンチは足で打つ」というやつ。
しっかりと地面が蹴れていると母指球の皮がベロンとめくれてきます。
最初は痛いですが段々と皮が厚くなって平気になります。
辛いですがそれまで頑張りましょう。
壁を作る +30点
ゴルフや野球でよく”壁を作る”という言葉が使われます。
パンチを打つ際にも同様に壁を作ることでパンチ力をアップできます。
右足で地面を蹴って腰を回すだけだと力が身体の左側に流れてしまいます。
そこで次のようなイメージで左足を固定します。
- 左膝を気持ち内側に入れる意識で絞る
- 左足の外側に壁があって膝が外に開かない
これによって右足で地面を蹴ったパワーが左足の壁に止められて回転エネルギーに変わります。
これが壁を作るという動作です。
ここが初心者には難しいかもしれません。
これをマスターするとパンチのレベルが1段階レベルアップするので何度も練習して感覚をつかんでください。
肩を回す+20点
下半身で発生した円運動のパワーを上半身に伝えます。
後ろ側にあった右肩を前に回します。
このとき左の肩は引くようなイメージ。
回転しているコマをイメージしてください。
あとは肩の回転に合わせて腕を伸ばします。
正しいフォームの練習方法
フォーム練習は繰り返し練習することが大切です。
一度に全てをやろうとすると難しいのでまずは腕以外の練習をします。
正しいフォームの練習方法
- 両手を腰にあてる
- 右足で地面を蹴り腰を回す
- 右肩を前に出す(左肩が後ろにくる)
まずはこの練習を繰り返し腰と肩を回転さる感覚を身につけましょう。
これができるようになったら肩を回すタイミングで腕を伸ばします。
止まった状態で正しいフォームで打てるようになったら次は動きながら正しいフォームで打てるように練習しましょう。
強いパンチは正しいフォームから生まれる
パンチ力を強くする正しいフォーム
- 地面を蹴る
- 壁を作る
- 肩を回す
これらを理解できたら後はひたすら反復練習をします。
練習中にいつの間にか間違ったやり方になっていることがよくあります。
たまにこのページを読み返して基本を忘れないようにしてください。
この記事を読んで「パンチが強くなった」「試合に勝った」などあなたの力になれば幸いです。
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